今日のコラム


10月31日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

まず与えよう

 持ちつ持たれつという言葉もあるが、この世の中は、お互いに与え合い、与えられ合うことによって成り立っている。それはお金とか品物といった物質的な面もあれば、思いやりといったような心の面もある。

 聖書の中にも、「与うるは受くるより幸いなり」という言葉があるというが、人間とは他からもらうことも嬉しいが、他に与え、他を喜ばすことにより大きな喜びを感じるというところがあると思う。そういう喜びをみずから味わいつつ、しかも自分を含めた社会全体をより豊かにしていくことができるのである。

「まず与えよう」これをお互いの合言葉にしたいと思ったのだが、どうであろうか。


筆洗

2013年10月30日(東京新聞TOKYOWeb)

▼夫婦は顔が似てくる。電車の中に顔がそっくりな老夫婦がいた。<うり二つというよりもワラジそのまんま>。志ん朝さんの口調をまねしたくなる。夫婦の顔を車内に居合わせた人がうれしそうに見ている。温かい空気が広がっている。老夫婦の似た顔は幸せを連想させる

▼長年、同じ物を食べ、同じ家に住めば、表情や雰囲気が似てくるというが、どうも人間は無意識のうちに自分の顔に似た人を連れあいに選んでいるようだ

▼米イリノイ大学の研究によると自分の顔に似た人間をより信用し、魅力を感じる傾向があった▼これを利用したパートナー探しが米国で人気になっている。自分の顔を登録すると、顔や雰囲気の似た相手を探してくれる。効果は分からないが、幸せを求める必死な思いが伝わってくる

▼夫婦ばかりか、犬と飼い主は目が似るという記事を見た。飼い主は自分の顔とどこか似た部分のある犬を選ぶのか。反論もある。犬を愛した作家安岡章太郎さんは「人間だって飼っている犬に似てくる」と書いた。発想が面白い。安岡さんとその愛犬も実に似ていた

▼「暴力団」にカネを貸して放置した銀行と食材偽装のホテルの記者会見は言い訳めいた点が<ワラジそのまんま>だった。もともと性根が似ているのか、性根が曲がっていると言い方が似てくるのか。どっちにせよ、幸せな気分どころではない。

今日のコラム


10月30日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

使命感半分、給料半分

 人間には、“欲と二人連れ”という言葉もあるように、自分の利によって動くという面と、使命に殉ずるというか、世のため人のために尽すところに喜びを感ずるといった面がある。だから人を使うにしても、給料だけを高くすればいいというのでなく、やはり使命感というものも持たせるようにしなくてはほんとうには人は動かない。もちろん使命感だけで、給料は低いというのでも、これはよほど立派な人でない限り不満を持つだろう。普通の人間であれば、使命感半分、給料半分というところだと思う。

 そのようなあるがままの人間性に則した処遇をしていくところに、適切な人の使い方があると言えよう。


筆洗

2013年10月29日(東京新聞TOKYOWeb)

▼野田秀樹さんの新作『MIWA』は美輪明宏さんの『愛の讃歌』が流れて幕を閉じる。知っている歌詞とは違った

▼作詞家の岩谷時子さんが亡くなった。記憶にあったのは岩谷さんが訳詞したエディット・ピアフの『愛の讃歌』だった。<あなたの燃える手であたしを抱きしめて>。一時期、結婚式の定番でもあった

▼美輪さんは岩谷さんの訳詞が好きではなかったという。美輪さんが訳した方は結婚式にはおよそ向かない。男が望めば<宝石だって盗みに行くわ><愛する祖国も友達もみんな裏切ってみせるわ>。壮絶である

▼ピアフは妻子あるボクサーと恋愛していた時期にこれを書いたとされる。映画の「エディット・ピアフ 愛の讃歌」で描かれるような悲劇の人生を思い、美輪さんの訳詞を好む人もいる

▼岩谷さんは日本人に向けた分かりやすさを考えて大胆に訳した。一連の作品の魅力はその明快さにある。照れがなく堂々としている。曲の方に詞を合わせる作詞方法によって口ずさみやすく、子どもでさえ<わたしの恋は空を染めて燃えたよ>(ピンキーとキラーズ『恋の季節』)と、歌っていた

▼シナトラの『マイウェイ』。岩谷さんの訳詞がある。<私は私の道を行く>。カラオケで熱唱するのは野暮(やぼ)だといわれた時代もあるが、まっすぐな詞は潔く、説得力がある。九十七歳。堂々たる人生の幕が下りた。

KBS京都ラジオ|笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ|毎週月~金曜日6:30~10:00放送!


10月28日(月)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

観光の思い出を形あるものに
地元の文化財をペーパークラフトで表現
観光ボランティア 「ふるさと島本案内ボランティアの会」 会長 野田雅文さん
あっちこっちほっかほか便り

秋です。芸術を楽しみましょう
第13回 高槻アート博覧会
大阪府高槻市
都もはんなりおこしやす
悪徳商法にだまされるな
京都消費生活有資格者の会 理事 消費生活専門相談員 松本久美子さん

10月29日(火)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

社会全体で子どもを育てる時代 「レインボーキッズタウン」について
STAR RAINBOW 館長 小島雅子さん
あっちこっちほっかほか便り

秋です。芸術を楽しみましょう
銅鐸博物館開館25周年展 日本最大銅鐸の里帰り
滋賀県野洲市
都もはんなりおこしやす
エンターティナー・ユニット 「わざをぎ」について
平松克美さん、実季さんご夫婦

10月30日(水)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

働く女性を支援 「長時間預かり型」の学習塾を立ち上げる
あずさ塾 代表 飛田梓さん
あっちこっちほっかほか便り

秋です。芸術を楽しみましょう
奈良・町家の芸術祭はならぁと 奈良県内巡業
都もはんなりおこしやす
おきらく京都案内

10月31日(木)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

育休経験パパが育休支援団体設立
パパの育児休業支援センター
あっちこっちほっかほか便り

秋です。芸術を楽しみましょう
京都・美のタイムカプセル 京都博物館
都もはんなりおこしやす
ほっかほかふれあい広場

11月1日(金)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

関西の女子大生が岩手スイーツを共同開発
関西My Do girls
あっちこっちほっかほか便り

ほっかほか朝市
都もはんなりおこしやす
松竹芸能
8分音符

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今日のコラム


10月28日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

こわさを知る

 人はそれぞれにこわいものを持っています。子どもが親をこわいと感じたり、社員は社長をこわいと思ったり、世間がこわいと思ったりします。しかしそれとともに、自分自身がこわいという場合があります。ともすれば怠け心が起こるのがこわい、傲慢になりがちなのがこわいというようなものです。

 私はこのこわさを持つことが大切だと思います。こわさを常に心にいだき、おそれを感じつつ、日々の努力を重ねていく。そこに慎しみ深さが生まれ、自分の行動に反省をする余裕が生まれてくると思うのです。そしてそこから、自分の正しい道を選ぶ的確な判断も、よりできるようになると思います。


筆洗

2013年10月27日 (東京新聞TOKYOWeb)

▼秋の夕刻には感情をかき乱す魔力がある。スーパーで、老婦人が一人、ネギを買っている姿を見ているだけで、寂しくなる。小学校の下校の音楽なのか、遠くから聞こえてくる『新世界より』の第二楽章に鼻の奥の方が熱くなる

▼あの曲には、日本語の歌詞がある。『遠き山に日は落ちて』。音楽家の堀内敬三さんが大正時代に書いた。仕事を終えて、家族の元へ帰るうれしさを歌っている。<いざや楽しまどいせん>

▼「まどいせん」。最近はまず聞かない。まどいとは「団居」「円居」と書く。車座になることで、家族だんらんの意味がある。夏の歌だろうが、曲と歌詞は寂しい秋の夕刻に似合いすぎている

▼寂しい秋ばかりではない。三十一日はハロウィーンである。古代ケルト伝統の先祖の霊を迎える火祭りは米国経由で日本にもやってきて、子どもが仮装する日として定着しつつある。魔女や怪物の衣装を着た子どもの姿は楽しい

▼頼みたいことがある。その夜、仮装した子らを連れて、近所の一人暮らしのおじいさん、おばあさんの家を一軒でいい、回ってもらえないだろうか。「お菓子をちょうだい」と子どもに言わせてほしい

▼高齢者の単独世帯は二割を超えている。秋の夜に寂しい思いをしている人もいる。あのスーパーのおばあさんの家へも行って、ほんのちょっと「団居」を分けてもらえないだろうか。

今日のコラム


10月27日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

インテリの弱さ

 今日、よく耳にする言葉に“インテリの弱さ”ということがある。これは、インテリには、なまじっかな知識があるために、それにとらわれてしまい、それはできないとか、それはどう考えてもムリだ、と思い込んでしまって、なかなか実行にうつさないという一面を言った言葉だと思う。

 実際、“ああ、それは今まで何度もやってみたんだが、できないんだ”と決め込んでいることが、われわれの身のまわりには意外に多いのではなかろうか。ときには、自分の考え、また自分をとらえている常識や既存の知識から解放され、純粋な疑問、純粋な思いつき、というものを大切にしてみてはどうだろうか。




筆洗

2013年10月26日 (東京新聞TOKYOWeb)

▼私立大学で経営学を学ぶ二十一歳の佐藤君には、多額の借金がある。大学を出るまでに、その額は一千万円余に膨らみそうだ

▼彼は二歳の時、父を病気で失った。母は月収七、八万円のパートで育ててくれた。だから高校・大学に進学するには借金をするしかなかった。卒業後は二十年間にわたり、利子を含め月三、四万円ずつ返済することになる

▼「本当に不安です。親元から通える就職先でなければ、返済は難しいでしょう。自分の家族を持ち、子どもを育てていけるのでしょうか?」と佐藤君は話す

▼彼の借金を日本では奨学金と呼ぶ。もし和英辞典を引いて「スカラシップ」と訳したら、英語圏の人なら「それはスカラシップではなく学生ローンだ」と言うだろう。漢字の本場・中国の人も「それは奨学金ではなく助学貸款だ」と指摘するに違いない

▼どうも日本語の「奨学金」という言葉が、この国の貧弱な教育支援制度の実態を見えにくくしているようだ。日本には、給付型、つまり返済不要な公的奨学金は皆無に近く、ほとんどの奨学金は国際的にはローンと呼ばれているものだ

▼ある調査によれば、日本では毎年五万人の高校三年生が貧困を理由に進学をあきらめているという。そんな子を一人でも少なくするために、佐藤君ら「あしなが育英会」の学生たちは、この週末も街角で募金を呼び掛けるはずだ。

かんさい土曜ほっとタイム 土曜 午後1時05分~3時55分

10月26日の放送予定

キャスター:佐藤 誠、奥野 史子(スポーツコメンテーター)

一部地域では、別番組を放送します。
パソコンやスマートフォンなどで聞ける
インターネットラジオ「NHKらじる★らじる」をご利用ください。
「NHKらじる★らじる」はこちら⇒
1時台

「白井操のよろしゅうおあがり」

料理研究家 白井 操

「お天気どんなんかな・全国の気象情報」

「オススメ映画情報」

タレント 浜村 淳

「ふみこのきいておくれやす」

白井 操浜村 淳
2時台

「ほっと人物ファイル」アンコール

関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者 藤岡 幸夫

藤岡 幸夫
3時台

「ぼやき川柳アワー」  → 過去のお題と大賞句はこちら

お題
『失礼(「失礼します。」などの)』
『選ぶ(ふたつの内から選ぶなどの)』

川柳作家 大西 泰世

大西 泰世
らじる★らじる
何時も聴いています。

今日のコラム


10月26日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

良品を世に送る努力

 どんなによい製品をつくっても、それを世の人びとに知ってもらわなければ意味がありません。つくった良品をより早く社会にお知らせし、人びとの生活に役立ててもらうという意味で、宣伝広告というものは、欠くべからざるものと言えるでしょう。

 しかし、その一方で、そういった宣伝がなくても、良い評判を受け、大いに信用をかち得ている製品があります。これは、良品はみずから声を放たず、これを求めた人びとによって広く社会に伝えられたということに他なりません。そういう宣伝に頼る必要のない、ほんとうにすぐれた品質の製品を生み出し、世に送る努力を常に忘れてはならないと思うのです。


筆洗

2013年10月25日(東京新聞TOKYOWeb)

▼しゃっくりは何かの役に立っているのか? 魚もおならをするのか? 英科学誌ニュー・サイエンティストの名物は、読者からの素朴で時に奇抜な質問に答えるQ&Aコーナーだ

▼そのやりとりをまとめた『つかぬことをうかがいますが…』(早川書房)から一つ紹介すると…「息を吸いこんだり、ひと口水を飲んだりするたびに、レオナルド・ダビンチが吸ったり飲んだりした原子がいくらか体内に入るというのは本当でしょうか?」

▼回答は…地球の大気にある分子の数とダビンチが生涯に排出した分子の数を推計していくと、私たちは呼吸するたびに、彼が吐いた分子を大量に吸っていて、彼の末期の息の分子すらおよそ五個は吸っているはずだという

▼にわかには信じがたいが、世紀の大天才の体を通った分子が今もこの身にも入ってきていると考えれば、愉快だ。が、ということは、ヒトラーが吐いた分子も彼に抹殺された何百万ものユダヤ人たちのそれも、私たちは吸ったり飲んだりしていることになる

▼突拍子もない想像に思えるが、地球のめぐりとは、そういうものなのだろう。内戦で昨日までの隣人と殺し合う人々も、隣人に差別も露(あら)わな言葉を吐く人たちも、結局は憎む相手と空気や水は共有しなくてはならない

▼憎悪の応酬やまぬ世を解きほぐす力は、ちょっとした想像の中に潜んでいるかもしれない。


今日のコラム


10月25日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

人の話に耳を傾ける

 日ごろ部下の言うことをよく聞く人のところでは比較的人が育っている。それに対して、あまり耳を傾けない人の下では人が育ちにくい。そういう傾向があるように思われる。

 なぜそうなるかというと、やはり部下の言葉に耳を傾けることによって、部下が自主的にものを考えるようになり、そのことがその人を成長させるのだと思う。けれども、自分の言うことに上司が耳を傾けてくれない、というのではただ惰性で仕事をするということになって成長も止まってしまう。

 上司としてどんな場合でも大事なのは“耳を傾ける”という基本的な心構えをいつも持っているということであろう。


筆洗

2013年10月24日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼テレビが普及していない時代に、人気歌手や喜劇役者の「偽者」が地方によく出没したという

▼美空ひばりさんの名に似せた「美空びばり」や「青空ひばり」、喜劇王の榎本健一さんの場合は、エノケンならぬ「エノケソ一座」がいたそうだ。ひどい話だが、注意深く見れば本物と区別できる

▼俳優田宮二郎さんの場合は複雑だった。田宮さんが旅先で「田宮二郎一座」を発見した。田宮さんが偽者に「いいかげんにしろよ」と言うと相手は戸籍謄本を出した。「田宮二郎」と記されていた。本名だった。作家の安部譲二さんが書いている

▼気分の悪いウソがある。阪急阪神ホテルズがレストランでメニュー表示とは異なる食材を使用していた。九条ネギは青ネギだった。普通の人は分からない

▼昭和恐慌の時、カネのない会社員の間にライスのみを注文しウスターソースをかけて食べる「ソーライス」が大流行した。店の方は嫌がったが、阪急百貨店大食堂は「ライスのみ」を歓迎した。彼らはやがて結婚して、家族を連れて来てくれる。創業者の考えだった

▼調理人もウソを知っていたという。家族そろってホテルで食事をするささやかなぜいたく。若い二人であれば食事の後、ひょっとして、結婚の約束をするかもしれない。そんな光景を前に、どんな顔をして料理を出していたのか。「いいかげんにしろよ」である。

今日のコラム

10月24日
地球人意識松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

 いま世界は、本格的な国際化時代を迎えつつあります。政治、経済、あるいは資源、食料などの問題にしても、一国の問題がすぐ世界の多くの国ぐにに影響を与えることが少なくありません。その意味では、世界は非常に狭くなったと言えましょう。

それだけに、たんに自国の問題をのみ考えるのではなく、もっと視野を広くして、地球人の一員という意識でものを考え、行なうことが大事だと思います。たとえば、援助を願っている国があるとすれば、他の国ぐにはそれぞれの実力に応じて助け合うべきでしょう。

そのようにお互い地球人といった意識を持って、なすべきことをなすということが基本の心がまえになると思うのです。


筆洗

2013年10月23日 筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼作家の連城三紀彦さんが亡くなった。後年は故郷の愛知に戻って、お母さんの介護を十数年間、続けていたという

▼お母さんとおしゃべりした後、深夜に自分の仕事に向かう生活。そう聞いて、初期の短編『紅き唇』を思い出した。直木賞作品の『恋文』に収録されている

▼登場するのは、実の親子ではない。男は結婚して三カ月の妻を病気で亡くした。その妻の母親との同居生活を描いている。二人は、パチンコ屋でこんな話をする

▼「あんないい奴(やつ)いなかった」「良すぎると早く死ぬね」「運悪いけど、パチンコはよく出るね」「ほんと、よく出る」。妻の死をこらえていた男がたわいもない会話で初めて涙を見せる。そういうものだろう

▼年を重ねても消えない六十四歳の義母の恋心もテーマになっている。これを脚色した文化座の芝居「あかきくちびるあせぬまに」にはビートルズの曲が流れる。「六十四歳になった時も、あなたは自分を必要だと思ってくれるかな」と、ポール・マッカートニーさんが歌っている。「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」

▼六十四歳どころか七十一歳のポールさんの新譜がヒットチャートの週間アルバム部門で二位になったというニュースを見た。七十代でのトップテン入りは初めてという。連城さんももっと書きたかっただろう。六十五歳という年齢が、残念でならない。

きらめき歌謡ライブ

【放送予定】10月23日(水)  午後8時05分~9時30分

八代亜紀、石川さゆり、千葉一夫
柳澤純子、西尾夕紀、山口ひろみ

今日のコラム


10月23日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

原因は自分にある

 人間というものは他人の欠点は目につきやすいものだ。往々にしてなにか問題が起こると、それはすべて他人のせいで、自分には関係がない、と考えがちである。実際に他人のせいであって、自分は無関係な場合もある。しかし、それをそう判定するのは、あくまでも人間である。他人のせいではあるけれども、実は自分のせいでもある、というように、自分は全く関係がないとは言いきれない場合も少なくないのではなかろうか。

 少なくとも、問題が起こった際には、他人のせいだと考える前に、まず自分のせいではないか、ということを一度考え直してみることが非常に大切ではないかと思うのである。



筆洗

2013年10月22日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼子どもに「正直」と名付けたとする。その子が正直な大人になるかは分からないが、自分の名前である以上、正直かどうかを気にする人間にはなるだろう

▼劇作家マキノノゾミさんの『東京原子核クラブ』は物理学者の朝永振一郎さんをモデルにした人物の若き日を描く。舞台は一九三二(昭和七)年七月の東京・本郷の下宿屋だ

▼朝永さんの『量子力学と私』でも弱気な性格がうかがえるが、主人公の「友田晋一郎」は実に愚痴っぽい。勤務する研究所のレベルに「ついていけそうもない」「歯が立ちそうにもありませんわ」と、しばしば嘆く。それを慰める下宿仲間が楽しい

▼六五年十月二十一日、朝永さんのノーベル物理学賞受賞が、決定した。二〇一三年の同じ日(現地時間)、国連が核兵器の非人道性と不使用に関する共同声明を発表する見通しになっている。日本もやっと署名する。二十一日の署名はまだ確定していないが、同じ日に重なれば、うれしい偶然となる

▼署名で、朝永さんが訴えた核兵器使用の永久、無条件放棄に日本政府もやっと歩調を合わせる。表現が弱そうなことや、過去の日本の対応には不満も残るが、署名で政府も向かうべき道を強く意識する。「正直」の名をもらった子のようになる

▼実在の下宿屋は「平和館」という。思い出の名は朝永さんの頭の中にずっと残っていたに違いない。

今日のコラム


10月22日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

成功のコツ

 よい会社だと思って入った会社でも、一から十まで何もかもいいとは限りません。ときには欠点もあるでしょう。しかしそれをはじめから“こんな会社はあかん”と決めてかかるか、それとも“どうもこの点だけはよいとは思わないが、これは自分の問題として改善向上させていこう”という熱意をもって当たるかによって、対応の仕方が全く変わってくるでしょう。

 “よし、自分の会社をいまよりもっとよい会社にしてやるぞ”という意欲を持ち、すべてのことを前向きにとらえる姿勢を持つ人は、信頼もされ、頼もしい社員として嘱望されるでしょう。成功のコツはそのようなところにあると思うのです。


筆洗

2013年10月21日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼野球のナックルボールは実に不思議な変化球だ。「指節球」と戦争中は書いた。指の関節を折り曲げてボールを握ることに由来する。ボールの回転を極限まで抑えることによって予測できない変化を見せる

▼ナックル投手が登板した時、捕手はその複雑な変化に対応するため、大きいサイズのミットを使用する。大リーグ中継でディッキー投手のゆらゆらと動くボールを見た人もいるだろう

▼ねじめ正一さんが中央公論に連載している小説「六月の認知の母にキッスされ」の中に不思議な男が出てくる。六十歳は超えている。突然、絵本作家の仕事をやめ、ナックルボールをマスターするため、練習を続けている

▼理由も目的もよく分からない。男は「ナックルを投げているときがいちばん自分らしいと思う」と、胸を張る。もちろんナックルを投げるのは難しい。どうしても回転してしまう。制球も定まらない

▼ねじめさんは認知症の母親の介護を、男のナックルに重ねている。男は語る。「思うようにならないのがナックルボールだよ。思うようにならないことを楽しまないと、ナックルを投げてもしょうがない」

▼介護は思うようにならない。それならば、難しさを楽しもうよと、ねじめさんは言いたいのだろう。もっと早くこの言葉に会えれば、良かった。楽しめなかった。自分には登板の機会が二度と与えられない。

KBS京都ラジオ|笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ|毎週月~金曜日6:30~10:00放送!


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10月21日(月)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

コスモスの花を励みに
綾部市シルバー人材センター 緑化担当・技術指導員 萩野 定さん
あっちこっちほっかほか便り

秋のイベント情報
第9回えいでんまつり
都もはんなりおこしやす
ほっかほかふれあい広場

10月22日(火)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

「幸せプリン」でKTRを元気に
宮津市在住 中島 美恵子さん
あっちこっちほっかほか便り

秋のイベント情報
鯖っと鯵まつり
都もはんなりおこしやす
今朝のみそひともじ
歌人 林 和清さん

10月23日(水)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

目の不自由な人々への理解を深めるために、映像作品制作
京都府視覚障害者協会
あっちこっちほっかほか便り

秋のイベント情報
淡路島国営明石海峡公園 秋のカーニバル2013
都もはんなりおこしやす
ちょっといい話
僧侶 川村 妙慶さん

10月24日(木)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

オーガニックコーヒー、いかがですか?
春風 日下部 伸行さん
あっちこっちほっかほか便り

秋のイベント情報
第40回堺港まつり
都もはんなりおこしやす
あ〜お腹いっぱい おかわり!
晃瓶之巻

10月25日(金)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

街のレストランが社食に?!「誰でもまかないプロジェクト」とは?
タイマーズ
あっちこっちほっかほか便り

秋のイベント情報
小江戸彦根の城まつり
都もはんなりおこしやす
映画を観よう
京都シネマ 横地 由起子さん

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今日のコラム


10月21日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

競争相手に学ぶ

 今日、たとえば企業などにおいて、非常に力もあり、立派な経営をしている相手と競争していくというような場合、ともすれば、困った、大変だと考えがちではないだろうか。しかしこれは「相手の経営のいいところは大いにとり入れてやろう。また、こういう相手と競争していくのは一面大変だけれども、同時に非常に励みにもなる。結局自分のところの発展にプラスになるのだ」と考えたらどうだろうか。そうすれば、相手の良さも素直に吸収でき、さらに心ものびのびとして、相手に負けないような知恵もでてくるかもしれない。

 指導者は、競争相手からも学ぶ心構えが大切だと思う。



筆洗

2013年10月20日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼ドン・ガバチョの未来を信ずる歌」を思い出している。一九六四(昭和三十九)年放送開始の人形劇「ひょっこりひょうたん島」の中でガバチョ大統領が歌っている

▼<今日がダメなら明日にしまチョ/明日がダメならあさってにしまチョ/あさってがダメならしあさってにしまチョ/どこまでいっても明日がある> 「ひょうたん島」の原作者、井上ひさしさんと山元護久さんが作詞した

▼なんとかなる。人生は楽しい。そう聞こえる。歌を聴いて一家心中を思いとどまった家族がいたと井上さんが語っている

▼がっかりするかもしれないが、実は井上さん、そんなつもりで歌詞を書いていない。嫌なことは「どんどん先延ばしにしちゃえとガバチョが言い訳している歌」(井上さん)だったという

▼オバマ米大統領の一般教書演説に日本人として初めて招待された藤田浩之さん(47)と話す機会があった。米国で医療機器メーカーを起業し、成功を収めた。「道なき道を行け」(小学館)でその苦心を語っている。幼い時、お母さんに「やれることは、今すぐやれ」と教えられ、現在もやり残したことがあると気持ち悪くて、眠れないという。見習いたい

▼見習いたいが、あの歌が離れない。先延ばしを勧めているのではない。でも、それぞれのペースで進めばいい。井上さんの意図は別として人生の応援歌に聞こえる。

今日のコラム


10月20日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

小異を捨て大同につく

 明治維新の立役者は勝海舟と西郷隆盛である。当時官軍にも幕府側にも戦いを主張する人は少なからずあり、複雑な情勢であった。しかし、勝海舟も西郷隆盛も戦うことを決して軽視はしなかったけれども、それ以上に、日本の将来ということを深く考えたわけである。そういう両者の一致した思いが、江戸城無血開城を可能にしたのだと思う。

 結局、指導者が目先のこと、枝葉末節にとらわれず、大所高所からものを見、大局的に判断することがいかに大切かということである。何が一番大事であり、何が真に正しいか、たえず小異を捨て大同につく、それが指導者としてきわめて大切な心がまえだと思う。


筆洗

2013年10月19日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼あの時、父に正確に何と言ったかは覚えていない。だが、その時の気持ちは覚えている。「この非国民が…」だ

▼安田純治さん(82)は、軍国少年だった。一刻も早くお国の役に立とうと一九四四年に十二歳で航空機乗員養成所に入った。硬骨の弁護士だった父ははっきり口にこそしないが、戦争に否定的だった

▼純治少年が飛行士を目指すと言った時も、父は「そうあせるな」と引き留めた。少年は心の中で父を非国民と罵(ののし)りつつ、「それでは間に合わない」と志を貫いた

▼戦争が終わって大人たちは突然、民主主義者になった。故郷の福島に帰り、途方に暮れていた安田さんは終戦の年の秋、新聞を読んでいて衝撃を受けた。軍国主義に抗(あらが)って獄につながれていた政治犯が、釈放されたとの記事だった

▼「絶望的な状況の中で反戦を唱えていた人がいた。時流に抗した人がこの国には存在したのだ」。その時の思いが安田弁護士の背骨だ。三十年前には「故郷への反逆者」と罵られながら、福島原発の設置認可取り消し訴訟の弁護団長を務めた。難しい裁判とは分かっていたが、福島にも原発に反対する人がいたという証しを残したかったからだ

▼その時の裁判で指摘した原子炉の水素爆発が、現実に起きた。いま安田さんは、原発事故で故郷や仕事を失った人が起こした訴訟の弁護団長を務める。元軍国少年の闘いは続く。

今日のコラム


10月19日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

良識を養う

 この世の中ではお互いがさまざまな言説を唱えています。しかし自由のもとに自説を主張する場合には、自説にとらわれて対立のみに終始するということではいけません。対立しつつも調和してゆかなければならないと思います。

 そのためには、お互いがそれぞれにみずからの良識を養い高めていくことが大切です。公共の福祉に反してはならないということは、もちろん法律にも定められてはいますが、やはり法律だけでは律し切れないものがあるわけです。そういうものについては、個々の人びとがみずからの良識で事を判断することによって、自由を真の自由たらしめていかなければならないと思うのです。


筆洗

2013年10月18日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼その映画は、三十五歳の男が川岸を家族と散策する場面で始まる。妻と二人の子と。男は上機嫌で歌いだす。♪母は来ました 今日も来た この岸壁に 今日も来た とどかぬ願いと 知りながら

▼幸せな時。だが、それは夢だ。老いた男は、四十年以上すごしてきた三畳一間で目覚める。一九六一年に三重県名張市で起きた毒ぶどう酒事件で犯人とされた奥西勝死刑囚(87)は、拘置所の独房から冤罪(えんざい)だと訴え続けている

▼その生涯を描いた東海テレビ製作の映画『約束』で、仲代達矢さん演じる死刑囚は、拘置所の屋上の運動場で叫ぶ。「死んでたまるか、生きてやる」。それは無実を信じ続けた家族の心の叫びでもある

▼母タツノさんは、貧しい暮らしに耐えながら面会に通い、手紙で励まし続けた。「してない事はしたというな。しんでもしないというてけ」「ほしいものがあれば母ははだかになってもかってやるから手紙でおしえてくれ」

▼タツノさんは一九八八年に世を去り、親類に引き取られ育った長男も六十二歳で病に倒れた。高齢の父を気遣い「おやじには、(無罪を勝ち取り)出てきてから知らせてくれ」と言い残して

▼証拠の多くは弁護団の根気強い調査で突き崩されてきた。だが、最高裁は固い扉を開けようとせず、七度目の再審請求も棄却した。死刑囚の心の叫びが、ひときわ高く聞こえるようだ。

今日のコラム


10月18日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

独断は失敗につながる

 仕事でお互いが注意すべきことは、会社の伝統、方針を無視した自分ひとりの考えで行動しないということです。人ひとりの知恵は、いかにすぐれていても、伝統もかえりみず、方針を等閑視して、せまい自分の主観から生まれてくる判断で行動すれば、かえって会社をマイナスに導きます。

 私たちはとかく、ものの一面にとらわれて自己の考えのみを主張していると、その背後に流れる大きな力を見忘れてしまうものです。そこから大きな失敗が表われてきます。常に自己の背後にある流れ、つながりを見通す目、心を培い、その中で自己を生かすよう訓練していかなければなりません。


【コラム】
筆洗

2013年10月17日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼一九四三(昭和十八)年の十月十六日、東京は青空だったという。七十年前のこの日、早稲田大学と慶応大学の野球の試合が東京・戸塚球場で行われた

▼学徒出陣壮行の「最後の早慶戦」と呼ばれる試合。戦局は厳しくなり、リーグは既に解散している。敵国スポーツの野球への風当たりは強い。それでも、戦地に赴く前にもう一度、早慶戦をやりたかった

▼試合は早稲田の圧勝に終わった。そんなことはもはや関係なかった。当時の回想をまとめた「最後の早慶戦」(ベースボール・マガジン社)によると、早稲田、慶応の区別なく、みんな泣いた

▼「試合中は忘れていたが、やはり戦争に行くのかと現実に引き戻された」「もう生きて帰れない。野球も終わりだ」。どんなに切なかったか

▼台風26号は各地に深い傷痕を残した。伊豆大島の人々や、行方不明になっている神奈川県二宮町の小学生、その子を心配する母親のことを思えば、どう書いていいのか、言葉が出てこない。母親は海を見に行っていいかと尋ねた子どもを止めていたという

▼悲しいのは、台風が通過した後、あっけらかんとした青空が広がることかもしれない。さっきまで、あんなにひどい嵐だったのに、青い空はなに食わぬ顔で下界の人間を見下ろしている。あの試合の日のように人の気持ちは関係ない。無情で残酷な青空の日というのがあるのか。

今日のコラム

10月17日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

臨床家になれ

 経営、商売というものは、これを医学にたとえれば、臨床医学に当たると思います。その意味では、これに当たる者はみな、実地の体験をつんた臨床家でなくてはなりません。

 ですから、かりに販売の計画を立てる人が、自分自身、販売の体験を持たずして、その知識、才能だけに頼って、いわゆる机上のプランをつくっても、それは生きたものとはならず、失敗する場合が多いのではないでしょうか。やはり、臨床の仕事をしていく以上、実地の体験から入らなくては、一人前の仕事はできにくいと思うのです。

 この臨床の仕事をしているという心根をお互いいつも忘れないようにしたいものです。



筆洗

2013年10月16日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼<そうだ/うれしいんだ/生きる喜び/たとえ胸の傷が痛んでも> テレビをつけたまま、ウトウトとしていた時、耳にした曲の歌詞の深さに眠気が吹っ飛んだことがある。「それいけ!アンパンマン」の主題歌だった

▼「アンパンマン」のやなせたかしさんが亡くなった。あの歌もやなせさん自身の作詞だ

▼<何のために生まれて何をして生きるのか/答えられないなんて/そんなのは嫌だ> 生きる目的を見つけてと、子どもたちに教えている

▼「幼稚園で歌う歌詞ではない」との声もあったそうだが、やなせさんは「子どもの頃から、ずっと歌っていると、考えることが自然と身に付くような気がする」(『何のために生まれてきたの?』)と言った。いつか分かる。やなせさんは子どもと真っすぐに向き合う人だった

▼アンパンマンは異質なヒーローだ。怪獣をやっつける強いヒーローはいる。はらをすかせた人に自分の顔の「あんパン」を食べていいよと言ってくれる優しいヒーローはいない。戦争のひもじい経験。「正義の味方が最初にやらなくちゃいけないことは、飢える人を助けることじゃないか」と考えた

▼安倍晋三首相は所信表明演説の中で「意志さえあれば、必ずや道はひらける」と訴えた。国民も強い気持ちでガンバレと。それ自体はもっともな話かもしれないが、アンパンマンの優しさとは、異なる。


きらめき歌謡ライブ

【放送予定】10月16日(水)  午後8時05分~9時30分
http://www.nhk.or.jp/r1-night/kirameki/

吉 幾三、長山洋子、小金沢昇司
北川大介、花園直道、MIZMO

三原綱木とザ・ニューブリード

今日のコラム


10月16日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

諸行無常の教え

 その昔、お釈迦さまは、“諸行無常”ということを説かれました。この教えは、一般には“世ははかないものだ”という意味に解釈されているようですが、私はむしろ“諸行”とは“万物”、“無常”とは“流転”と考え、諸行無常とは、すなわち万物流転であり、生成発展ということであると解釈したらどうかと思うのです。言いかえますとお釈迦さまは、日に新たでなければならないぞ、ということを教えられたのたということです。

 これはたんに仏教だけの問題でなく、お互いの日々の仕事をはじめ、お互いの人生、社会のあらゆる面に当てはまるのではないでしょうか。


筆洗

2013年10月14日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼部屋の中のゾウ」。こんな英語の表現がある。ゾウが部屋の中にいる。狭い部屋にゾウが窮屈そうに立っている光景はユーモラスだが、その意味は怖い

▼巨大なゾウが部屋にいれば中の人間はゾウの存在をいやでも知る。ゾウの存在を知りながら気づかないフリをしている状態を「エレファント・イン・ザ・ルーム」というのだそうだ

▼いつ暴れだすかもしれないゾウが部屋の中にいるのは危険な状態だ。なんとかしなければならないが、どうやってゾウを部屋の外へ追い出せばいいのかが分からない。解決方法のない恐怖を打ち消すため、「危機ではない」とゾウを見なかったことにする心理。分からなくもない

▼米国の債務上限問題の期限が十七日に迫る。この日までに与野党で話をつけて、政府の債務上限を引き上げなければ、米国債は債務不履行(デフォルト)に陥る可能性がある。世界最大の経済大国のデフォルトは世界経済全体にリーマン・ショックをはるかに超える大混乱を引き起こす危険がある

▼「結局、政治決着するさ」「デフォルトなんて起こらない」。落ち着いた声も聞く。こちらの取り越し苦労ならば結構だが、こうした声がゾウを見ないフリをしているだけの楽観論でないことを祈る

▼東京で十三日、大規模な脱原発集会があった。参加者には別の危険なゾウがはっきりと見えているのだろう。

KBS京都ラジオ|笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ|毎週月~金曜日6:30~10:00放送!


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10月14日(月)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

音楽を通じ、交流しよう
「伏見まちかど交流演奏会」の活動について
BASKA音楽教室・主宰
伏見まちかど音楽隊・代表 島袋貞則さん
あっちこっちほっかほか便り

あっちこっちポン酢だより
高知県馬路村「ゆずの村」 馬路村農業協同組合
都もはんなりおこしやす
Banri Yoshioka exhibition in Kyoto
陶芸家 吉岡萬理さん

10月15日(火)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

おいしい人生・歯は命、歯科衛生士劇団「わっ歯っは」について
歯科衛生士劇団「わっ歯っは」 代表 和田美登里さん
あっちこっちほっかほか便り

あっちこっちポン酢だより
山口県下関市「ふぐだしポン酢」 ヤマカ醤油株式会社
都もはんなりおこしやす
武道との出会いが生きる力を育む
日本障害者武道会 代表 渕上博昭さん

10月16日(水)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

京町家「ウサギノネドコ」について
ウサギノネドコ 宿守 吉村紘一さん
あっちこっちほっかほか便り

あっちこっちポン酢だより
沖縄県石垣市「黒ぽん酢」 ふたばや本舗
都もはんなりおこしやす
教えて 毛利先生
西陣和装学院 学長 毛利ゆき子さん

10月17日(木)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

仕事に直結!「大阪レイブル超就活」に参加しませんか?
NPO法人スマイルスタイル
あっちこっちほっかほか便り

あっちこっちポン酢だより
石川県「いしりぽん酢」 有限会社カネイシ
都もはんなりおこしやす
みんなに公平花薫る花クイズコーナー 秀男もね
集花園 谷奥秀男さん

10月18日(金)放送予定

ほっかほか 噺の朝ごはん

「ヒトサラ」でお店を予約するだけで
アフリカの子どもたちをサポート
あっちこっちほっかほか便り

あっちこっちポン酢だより
和歌山県「みかポン」 株式会社早和果樹園
都もはんなりおこしやす
松竹芸能

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今日のコラム

10月15日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

紙一枚の差

 社会に対する責任ということを同じように考えてやっていても、その徹し方には差がある。一方は「これで十分だ」と考えるが、もう一方は「まだ足りないかもしれない」と考える。

そうしたいわば紙一枚の差が、大きな成果の違いを生む。もう十分だと考えると、苦情があっても「ああ言うが、うちも十分やっているのだから」ということになって、つい反論する。けれどもまた足りないと思えば、そうした苦情に対しても敏感に受け入れ、対処していくということになる。

そういうことが、商品、技術、販売の上に、さらに経営全般に行なわれれば、年月を重ねるにつれて立派な業績を上げることになるわけである。


筆洗

2013年10月14日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼部屋の中のゾウ」。こんな英語の表現がある。ゾウが部屋の中にいる。狭い部屋にゾウが窮屈そうに立っている光景はユーモラスだが、その意味は怖い

▼巨大なゾウが部屋にいれば中の人間はゾウの存在をいやでも知る。ゾウの存在を知りながら気づかないフリをしている状態を「エレファント・イン・ザ・ルーム」というのだそうだ

▼いつ暴れだすかもしれないゾウが部屋の中にいるのは危険な状態だ。なんとかしなければならないが、どうやってゾウを部屋の外へ追い出せばいいのかが分からない。解決方法のない恐怖を打ち消すため、「危機ではない」とゾウを見なかったことにする心理。分からなくもない

▼米国の債務上限問題の期限が十七日に迫る。この日までに与野党で話をつけて、政府の債務上限を引き上げなければ、米国債は債務不履行(デフォルト)に陥る可能性がある。世界最大の経済大国のデフォルトは世界経済全体にリーマン・ショックをはるかに超える大混乱を引き起こす危険がある

▼「結局、政治決着するさ」「デフォルトなんて起こらない」。落ち着いた声も聞く。こちらの取り越し苦労ならば結構だが、こうした声がゾウを見ないフリをしているだけの楽観論でないことを祈る

▼東京で十三日、大規模な脱原発集会があった。参加者には別の危険なゾウがはっきりと見えているのだろう。

今日のコラム


10月13日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

国土を大切にする

 日本の国土ほど風光明媚で、気候が温和な国はそうないのではないでしょうか。しかも長年にわたって、非常にすぐれた日本独自の文化と国民性とを養い育ててきました。今後ともこの国土の存するかぎり、日本のすぐれた文化と国民性は永遠に失せないでしょう。

 とは言え、日本国民全体が、自分たちのこの国土を大切にするという強い意識を持つことがきわめて大事だと思います。そして、この国土によって今までにはぐくまれてきた伝統の精神というものを十分に理解、認識し、そしてさらにすぐれた文化の花を咲かせるよう努めていくことが、今日の日本人の尊い使命だと思います。


2013年10月12日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼ノーベル化学賞が、ドイツのハーバー博士に贈られると発表されたのは、一九一八年のことだ。アンモニアの合成法開発が認められての栄誉だったが、国際的な非難の声が巻き起こった。ハーバー博士は「化学兵器の父」でもあったからだ

▼毒ガス兵器は第一次世界大戦で九万人もの兵士の命を奪った。一九二八年にはジュネーブ議定書で戦争での使用は禁止され、一九九七年には、製造や保有も禁じた条約も発効している

▼にもかかわらず、化学兵器は今なお人々を苦しめ続けている。シリアのダマスカス近郊で千人以上もの命が奪われたのは、つい五十日ほど前のことだ

▼化学兵器の父がノーベル賞に輝いてから九十五年。今年のノーベル平和賞が、化学兵器禁止機関(OPCW)に贈られることになった。授賞は、一世紀を経ても禁断の兵器に別れを告げられない現実の裏返しである

▼シリア政府軍が化学兵器を使ったとしてオバマ政権が武力行使に踏み切ろうとしていたころ、驚くべき事実が明らかにされた。一九八〇年代のイラン・イラク戦争では化学兵器で一万人が死亡したが、イラクが毒ガスを使用するのを、米国が秘密裏に支援していたと、米誌が暴露したのだ

▼その米国は今も大量の化学兵器を持っている。禁止条約が定めた廃棄期限を守らなかったのだ。廃棄を迫られているのは、シリアだけではない。

今日のコラム


10月12日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

経営は総合芸術

 経営者の仕事は、画家などの芸術家の創造活動と軌を一にするものだと考える。一つの事業の構想を考え、計画を立てる。それに基づいて資金を求め、工場その他の施設をつくり、人を得、製品を開発し、それを生産し、人びとの用に立てる。その過程というものは、画家が絵を描くごとく、これすべて創造の連続だと言えよう。

 なるほど、形だけみれば単に物をつくっていると見えるかもしれないが、その過程にはいたるところに経営者の精神が生き生きと躍動しているのである。その意味において、経営はきわめて価値の高い、いわば総合芸術ともいうべきものだと思います。


筆洗

2013年10月11日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼水俣には、深い川があるという。<苦しんだ家族を誰か助けてと泣き叫んだ涙は/幾すじも流れ/やがて魂の川が流れ始め/深い人類の川に合流し始めている>

▼水俣病に苦しむ人々の涙の川が人類の川へと流れ始めている証しだろうか。世界でやまない水銀による汚染や健康被害を防ぐための「水俣条約」が、きのう採択された

▼その報を聞きつつ、坂本直充さんの詩集『光り海』(藤原書店)を読んだ。水俣で生まれ育ち、自らも水俣病と思われる症状に苦しみながら、今は市役所で働く坂本さんを、作家の石牟礼道子さんは「胸が痛くなるくらい穏和な人」と評する。その作品から伝わってくるのは、胸が痛くなるほど真摯(しんし)な問い掛けだ

▼冒頭に引いた詩「水俣」で坂本さんは問う。<誰もが幸せを願っていた/海の恵みは生命を育んだ…誰が生命を奪ったのか/誰が母に苦しみを与えたのか…水俣で地球の痛みを感じますか/水俣で地球の悲しみを感じますか>

▼安倍晋三首相は、水俣条約を採択する会議に向けて、わが国は水銀による被害を克服したと言った。しかし、水俣病は今も多くの人を苦しめ続けている。被害の全貌すら分かっていない

▼水俣の深い川は、<希望の海へそそぎ込むまで流れ続ける>と坂本さんはうたう。水俣の痛み、悲しみから目をそらしていては、決してたどりつくことができない海だ。

今日のコラム


10月 6日松下幸之助 一日一話(パナソニック)

 休日の裏づけ

文化的で繁栄した生活を営むのは、人みなの願いです。わが国でも、最近、休日を増やすということが話題に上がっていますが、休日を単に怠けた姿としてではなく、積極的に生活を楽しむというように考えてきつつあるのは、一つの進んだ姿として、好ましいことだと思います。

しかし、ただ単に休みを多くするというだけで、そこに生産の高まりという裏づけがなかったならば、お互いの収入は減るばかりで、かえって生活の程度は下がってしまうでしょう。原始の時代から、お互いに人間は、生産の高まりとともに生活を高め、しかも休息と慰安の時間を次第に多くしてきたのです。それが社会発展の一つの姿と言えるのです。


筆洗

2013年10月5日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼一九六一年の一月二十日、ケネディ大統領は歴史的な就任演説で、ソ連を念頭にこう呼び掛けた。「新たに平和への道を進もうではないか。科学により解き放たれた破壊的な力が意図的にせよ、偶発的にせよ、人類を自滅に追い込む前に」

▼その三日後、米ノースカロライナ州の基地を飛び立ったB52爆撃機が、制御不能に陥った。水爆が落下し、起爆装置が作動した。偶発的事故を防ぐための四つの安全装置のうち三つは作動しなかった

▼最後の一つがかろうじて動き、最悪の事態は免れた。爆発していれば、死の灰でワシントンをはじめ数百万の命が脅かされたはずだ。調査にあたった専門家は、爆発を防いだ装置が簡単にショートしてしまうような脆(もろ)い装置だったことを突き止め、「合衆国と大惨事の間にあったのは、一つの簡素なスイッチだけであった」と指摘した

▼この事故の真相が暴かれたのは、ごく最近だ。米政府は繰り返し、自国の核兵器が国民の生命を脅かすことなどないと説明していた。国家の秘密とは、そういうものなのだろう

▼機密指定が解除された文書から核事故の実態を発掘したジャーナリストのE・シュローサー氏は英紙に語った。「私たちが危険なものを生み出す能力は、それをコントロールする能力を凌駕(りょうが)しているのだ」と

▼汚染水漏れが止まらぬ福島の原発もまた、それを証明している。



2013年10月6日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼酷暑にうだった日々は遠ざかり、駅までの道にキンモクセイが香りはじめた。味覚に初ものがあれば、匂いにも初ものがある。1年ぶりの芳香を鼻に吸うと、秋が体中に広がって、空気が透明感を増してくる

▼春のジンチョウゲ、秋ならモクセイ。香りの双璧とされるがイメージは違う。前者は潤んだ夜気に溶けるように香る。後者は高い空がよく似合う。「私をお忘れ?」とクチナシに恨まれそうだ。陰ある美人を思わせる梅雨時の名花を、忘れてなんぞおりません

▼モクセイは、花そのものは目立たない。いわば地味な香炉である。〈木犀(もくせい)のかをりほのかにただよふと見まはせど秋の光のみなる〉窪田空穂(くぼたうつぼ)。ふと漂うので周りを見ても、花のありかは分からないことが多い

▼空気の汚れたところでは花をつけにくいそうだ。高度成長でスモッグがひどかった頃は芳香も消えがちだったという。遠くまで香る「九里香(くりこう)」の異名も、澄んだ空気があってのことらしい

▼心配なのは、モクセイの原産地の中国である。大気汚染がおさまらない。先月赴任した本社特派員が、名月の夜によどむ北京の空を嘆いていた。皓々(こうこう)たる月光を〈疑うらくは是(これ)地上の霜かと〉とうたう李白の詩のような情景は、望むべくもないようだ

▼匂いは幼い頃の記憶を呼び覚ますという。モクセイの香りに喚起される、それぞれの秋があろう。筆者の場合は小学校の運動会が浮かぶ。歓声が吸われていく高度成長期の空は、思い出の中ではいつも青く、そして高い。

今日のコラム


10月5日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

経営の若さとは

 一般的に人間は年齢を加えるとともに若さが失われていきます。けれども、そういう中でも、なお若さを失わないという人もいます。それはどういうことかというと、心の若さです。

 企業においても、大切なのはそういう精神的若さでしょう。言いかえれば、経営の上に若さがあるかどうかということです。そして、経営の若さとは、すなわちその企業を構成する人々の精神的若さ、とりわけ経営者におけるそれではないかと思うのです。

経営者自身の心に躍動する若々しさがあれば、それは全従業員にも伝わり、経営のあらゆる面に若さが生まれて、何十年という伝統ある企業でも若さにあふれた活動ができるようになると思います。



2013年10月4日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

筆洗

▼今こそ地球防衛を考えよう。と言えば、SF映画の見過ぎだと笑われるだろうか

▼さすがに地球防衛軍は実在しないが、「日本スペースガード協会」ならある。スペースガードを訳せば、宇宙防衛、地球防衛。「それだと宇宙人と闘うようなので、英語のままにしました」と、宇宙航空研究開発機構の吉川真准教授は、笑う

▼協会の使命は「小惑星など地球に接近する天体との衝突から、いかに地球を守るか」だ。二月にロシア・チェリャビンスク州を襲った直径十七メートルの隕石(いんせき)は衝撃的だった。割れたガラスなどで千五百人余が負傷した。それでも専門家は「幸運が重なった」と言う

▼もろい石質で大気圏への突入角度も浅かったから、上空二十キロで爆発し砕けた。あれが大地を直撃していたら、広島型原爆の二十五倍の力が放たれ、最悪の場合、数十キロもの範囲が壊滅的な被害を受けたそうだ

▼ここ二十年ほどスペースガードの国際協力が進み、地球に接近する天体が一万個も確認されたが、直径百五十メートル以下のものは一割ほどしか見つかっていない。危機は、知らぬ間に近づいているかもしれない

▼危険な天体の発見は、比較的低予算で、確実に成果が上がるそうだ。ロシアの出来事を受けて国際的に観測強化が図られ、欧米では政府も後押ししているという。日本も、国防費ならぬ地球防衛予算を増やしてはどうだろう。



2013年10月5日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼弱い立場にある労働者の権利を脅かすのか、能力の高いエリートに自由を与えるのか。必要のなくなった従業員を解雇しやすくするのか、よりよい職場を求めるやり手社員が転職しやすくするのか。考える角度によって正反対にも見える議論である

▼安倍政権の成長戦略のひとつとして、雇用に関するルールを特定の地域に限って緩めようという話が進んでいる。たとえばいま企業は簡単には社員をクビにできない。裁判になれば、その解雇が正当かどうか、様々な側面から検討される

▼この面倒をなくすのだという。どんなときに解雇できるかについて明確な契約を会社と働き手があらかじめ交わす。労使でもめて裁判になっても契約が盾になる。会社に都合の良さそうな仕組みだ。一定以上の年収の社員は「残業代ゼロ」でも可とするという案も蒸し返された

▼この「特区」構想には当然ながら反対論が多い。政府内でも田村厚労相は「労働者の保護」という点から疑問を投げかける。憲法による基本的人権の保障が「特区の中では薄らぐ」と。連合も、不当な解雇が横行するとして断固反対だ

▼特区の作業グループはきのう、新ルールの対象になるのは弁護士や公認会計士、あるいは博士号の持ち主などに限ると言い出した。要は外資やベンチャーでばりばりと働く高給取りの話なのだ、と。残業代ゼロの方は引っ込めてしまった

▼批判や抵抗に気を使ったのだろうか。とはいえ強者のルールがいつか弱者に及ばないとも限らない。

昨日のカープ 前田智徳選手

広島・前田智徳さん(42)「プロは結果がすべて。志は高かった」

セレモニーで胴上げされる広島・前田智徳=マツダスタジアム(撮影・森田達也)

セレモニーで胴上げされる広島・前田智徳=マツダスタジアム(撮影・森田達也)

■広島東洋カープ・外野手(まえだ・とものり)

 広島ひと筋24年、通算7785打席目で現役に終止符を打った。

 引退試合での八回2死、今季最多の観衆が見守るなか、希代の天才打者の最終打席は投ゴロ。九回には5年ぶり、新球場では初の右翼守備に就き何度もファウルを懸命に追った。「ゴロを打って走るのは避けたい。守備は不可能」と言ったはずが、どちらも結果は逆。「願うことがかなったことがない」と苦笑した。

 平成2年、熊本工高からドラフト4位で広島入り。走攻守の三拍子がそろったプレーは名だたる選手らをも魅了した。

 だが、人生は度重なるけがとの闘いだった。2度のアキレス腱(けん)断裂。ある年の暮れの夜、球団関係者が仕事納めの後に廿日市市の屋内総合練習場をのぞくと、真っ暗な中でひとりリハビリトレーニングに励んでいた。英美夫人は「オフも課題が多く、休みもリハビリや治療。でも、頑張る姿に家族も心打たれた」と振り返る。約20年間、患部に使ったテーピングの量は1日約10メートルにもおよぶ。

 「24年間で野球をやっていない時間が多かった。ほとんどがリハビリとトレーニング。でも、やらないと結果は出ない」

 けがと真剣に向き合い、練習に精魂傾けた姿勢は勲章をもたらした。19年に通算2千安打を達成。しかし、当時建設中だったマツダスタジアムを見て「オレがそこで野球しとったら失礼やろ」とも言った。それから6年。「故障だらけの人生でしたが、広島で、カープで、いちずに野球できたことを誇りに思う」。この日もバットを振れる状態でなかった。だが、穏やかな笑みを浮かべ静かに球場を去った。(嶋田知加子)

このニュースの写真

引退セレモニーであいさつする広島の前田智徳外野手=3日、マツダスタジアム挨拶後に涙ぐむ広島・前田智徳=マツダスタジアム(撮影・森田達也)引退セレモニーで中日の荒木雅博選手から花束を受け取る前田智徳選手=マツダスタジアム(撮影・岡田亮二)引退セレモニーでファンの声援に応える前田智徳選手=マツダスタジアム(撮影・岡田亮二)ナインから胴上げされる前田智徳選手=マツダスタジアム(撮影・岡田亮二)
 
 
セ・リーグ(3日)
巨 人 4-2 ヤクルト 終了
DeNA 3-7 阪 神 終了
広 島 3-5 中 日 終了
パ・リーグ(3日)
楽 天 6-7 ロッテ 終了
 

広島3-5中日 雄太が今季初勝利

2013.10.3 21:40 セ・リーグ
2回中日1死一、三塁、堂上直の左犠飛で平田が先制の生還。捕手石原=マツダ

2回中日1死一、三塁、堂上直の左犠飛で平田が先制の生還。捕手石原=マツダ

 中日は二回に堂上直の犠飛で先制。三回は5安打で3点、四回には田中のプロ初本塁打のソロで加点した。小刻みな継投でリードを守り、雄太が今季初勝利。広島は12年連続のシーズン負け越しが決定。福井が三回途中で降板の乱調。

 ◇セ・リーグ            

 広島-中日最終戦(広島13勝11敗、18時、マツダスタジアム、32217人)   

中 日013100000-5     

広 島002100000-3     

▽勝 雄太3試合1勝         

▽S 岡田65試合7勝5敗2S     

▽敗 福井12試合2敗         

▽本塁打 菊池11号(2)(小川)田中1号(1)(中田)               

このニュースの写真

2回中日1死一、三塁、堂上直が先制の左犠飛を放つ。捕手石原=マツダ4回、本塁打を放った田中大輔(左)=マツダスタジアム(撮影・岡田亮二)3回中日1死一、三塁、森野が中前に適時打を放つ。投手福井、捕手石原=マツダ4回、広島・下水流昴のセカンドゴロを一塁にジャンピングスローする中日・荒木雅博=マツダスタジアム(撮影・森田達也)
 
 
msn産経ニュースよりhttp://sankei.jp.msn.com/sports/news/131003/bbl13100323580017-n1.htm

前田智徳選手お疲れ様でした。
 

今日のコラム


10月4日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

心を磨く

 人間の心というものは、ほんとうに自由自在なものだと思います。何か困難な問題が起こったとしても、心の働きによっていかようにでも考えられると思うのです。もう辛抱できない、あしたにでも自殺したいという場合でも、考え方を変えるならば、一転して、あたかもひろびろとした大海をゆくがごとき悠々とした心境に転回することさえできるのです。それが人間の心の働きというものでしょう。

 ですからわれわれは、これから仕事をするに当たって、まず心を磨くというか、ものの考え方を成長させる必要があります。そういう心の働きに、今まで得た知識を加えてやっていけば、必ず大きな成果が生まれると思います。


2013年10月3日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

筆洗

▼犬も歩けば棒に当たる。江戸いろはカルタの「い」でおなじみだが、江戸の昔は歩きも歩いたり、遠方から伊勢参りを果たし、大金を授けられた犬がいたそうだ

▼おとぎ話のようだが、実話というから驚きだ。元毎日映画社社長の仁科邦男さんの労作『犬の伊勢参り』(平凡社新書)によると、その珍事は、明和六年(一七六九年)の式年遷宮に触発され始まったおかげ参りの最中に起きた

▼上方から来たという犬が外宮の手水(ちょうず)場で水を飲み、宮前で平伏した。犬は不浄として出入りを禁じられているが、宮人がその姿に感じ入り、首に御祓(おはらい)をくくりつけてやると、内宮にもお参りしたそうだ

▼この犬だけではない。伊勢参りの犬を記録する宿場間の引き継ぎ書が、かなり残されている。文書には道中で授けられた銭の額まで記され、それが増え続け、犬の首に付けられぬほどの大金になったという

▼今は犬が勝手に歩くのもままならぬが、江戸の犬は、自由だった。そして犬は実に人の気持ちに敏感だ。伊勢へという人々の思いと流れに乗った犬が「お参りの犬」と大切に扱われるうちに、ついに参拝を果たしたのではないかと仁科さんはみる

▼きのうは内宮の遷御の儀、五日は外宮の遷御。式年遷宮をことほぐ参拝の列に、さすがに犬の姿は見えぬだろうが、かつて犬までを伊勢に導いた信仰の熱は今も昔も変わらない。



2013年10月4日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼スピーチをするときは原稿をつくり、極力覚えてから会に臨む。作家の故丸谷才一さんの流儀だった。失言を防ぐためでもあるが、なにより集った人々とともに「一夕(いっせき)の歓(かん)を盡(つく)す」ことを大切にしたのだ

▼スピーチを文学にしたと評された。その作品を収録した『合本(がっぽん) 挨拶(あいさつ)はたいへんだ』に、「十四番目に」という小品がある。ある文学賞を受けて謝辞を述べるのだが、丸谷さんの前に13人も話す。聴衆はへとへとだろうからと、うんと短くした。文庫版で6行。これも原稿をつくった

▼人前で話すということに関心が集まっている。五輪招致の時のプレゼンは今も話題だ。自己表現の力が試される時代である。季刊誌「考える人」の最新号は「人を動かすスピーチ」の特集。ネット全盛の時代だからこそ血の通った言葉が求められている。そんな着眼という

▼チャーチル、ケネディの歴史的演説からスーパーの社長の朝礼まで題材は幅広い。日本の「生ぬるいスピーチ文化」を特集は憂う。往々、長くて退屈なあいさつがまかり通る。「とりわけ政治の言葉をもっと磨いてほしい」と河野通和(みちかず)編集長

▼確かに名演説というものを久しく聴かない。公式の場では官僚の作文を棒読みする。内輪の会合では気が緩み放言する。外交史家の細谷雄一さんが特集の中で鋭く指摘している。失言の多い政治家とは知性の足りない人なのだ、と

▼丸谷さんは常に精魂込めてスピーチをした。作家の知性には及びもつかないが、その姿勢は学びたい。
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昨日のカープ勝ちました

広7-2神 広島が完勝

2013.10.2 21:44 野球
広島対阪神 野村謙二郎監督らナインに迎えられる引退する菊地原毅=2日、マツダスタジアム(岡田亮二撮影)

広島対阪神 野村謙二郎監督らナインに迎えられる引退する菊地原毅=2日、マツダスタジアム(岡田亮二撮影)

 広島が完勝。打線は二回、木村の3季ぶりの本塁打となる2ランで先制。三回に1点、五回には野村の適時打、菊池の3点三塁打で突き放した。野村は6回2失点で12勝目。阪神は投打に精彩を欠き、スタンリッジが11敗目。

◇セ・リーグ     

 広島-阪神最終戦(12勝12敗、18時、マツダスタジアム、30070人)阪 神000002000-2

広 島02104000×-7

▽勝 野村23試合12勝6敗 

▽敗 スタンリッジ25試合8勝11敗           

▽本塁打 木村1号(2)(スタンリッジ)           

このニュースの写真

広島対阪神 引退する菊地原毅=マツダスタジアム(撮影・岡田亮二)広島対阪神 6回 二塁打を放つマット・マートン=マツダスタジアム(撮影・鳥越瑞絵)広島対阪神 3回 押し出しで梵英心が生還し険しい表情のジェイソン・スタンリッジ=マツダスタジアム(撮影・鳥越瑞絵)
 

前田智ら引退組出場

2013.10.2 23:57 野球
広島対阪神 ゲームセットで広島・菊地原毅の手を引きファンの元に走る広島・前田智徳=2日、マツダスタジアム(森田達也撮影)

広島対阪神 ゲームセットで広島・菊地原毅の手を引きファンの元に走る広島・前田智徳=2日、マツダスタジアム(森田達也撮影)

 広島は今季限りで現役引退する2人が登場した。3日が引退試合の前田智は試合前に恩師の阪神・水谷チーフ打撃コーチに涙ながらにあいさつし、新井貴に花束を贈られた。七回には代打で4月23日以来の出場。3球で空振り三振し「143、144キロとか球が見えない」と言いつつ「けがせずに終われてよかった」と笑顔も見せた。

 一方、菊地原は最後の登板だった。八回にかつての同僚、新井貴を見逃し三振に仕留め、試合後は胴上げされた。「歓声に感動した。気持ち良かった」と目を赤くした。(マツダ)


セ・リーグ(2日)
巨 人 0-1 ヤクルト 終了
広 島 7-2 阪 神 終了
パ・リーグ(2日)
日本ハム 1-7 オリックス 終了
西 武 2-1 ソフトバンク 終了
msn産経ニュースより

今日のコラム


10月3日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

千差万別の人間

 人間は千差万別の姿と心に生まれついています。従ってそれぞれの持つ使命も天分も、全部異なっているのではないかと考えられます。

 しかし現実の社会では、すべてを一つの型にはめよう、規制しよう、同じ道を歩ませようとするきらいが多分にあるように思われます。もちろんこうした考え方は、一面においては必要なのですが、世の中を全部そういう考え方、ものの見方で通そうとすることは、決して社会の進歩にはつながらないでしょう。

 ですから、人間がそれぞれに持っている特性というものをよく認識し、その特性を生かしていける共同生活を考え出さなければならないと思うのです。



2013年10月2日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

筆洗

▼毛利重就は、長州藩の中興の祖とされる。彼が断行した改革によって、長州は明治維新で躍動する礎を得た

▼その改革の一は、検地だった。土地の面積や生産高などを調査し直して、新たな徴税額を決める検地の必要性は、こう説かれたという。「(天災などで)田畠も状態が変化している…これは決して藩主の利益のためではなく、困窮農民の撫育(ぶいく)(救済)を意図している」(小川國治著『毛利重就』)

▼いくら大義を掲げても、実態は増税だ。重就は不満を封殺して断行する一方、検地で得た四万石余の新たな歳入は今で言う特別会計にして、一般会計の穴埋めには使うなと厳しい掟(おきて)を定めたという

▼天災の荒廃にあえぐ民がいて、莫大(ばくだい)な借金を背負う政府がある。今と似通った時代を生きた故郷の名君にあやかろうというのだろう。安倍首相はきのう、重就の功績を誇らしげに紹介しつつ、消費増税を正式に表明した

▼だが、問題は賃金という田畠の荒れようだ。十年以上も賃金が下がり続けているのは、先進国で日本だけという。非正規雇用の平均年収にいたっては、正社員より三百万円少ない百六十八万円と、格差は鮮明だ

▼やはり長州で、幕末に藩政改革を担った村田清風は<治まれる世は富士山の姿かな>と詠んだ。消費増税がますます裾野ばかりを削り取る結果になっては、長州の先人も眉をひそめるだろう。



2013年10月3日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

▼一線を退いても、有名政治家の発言はなにかと思惑がらみで受け取られがちだ。首相経験者ともなれば、いろいろ詮索(せんさく)されるのは仕方がない。しかし、今回はまず、その中身にきちんと耳を傾けてみたい

▼小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」発言である。1日の名古屋での講演でも訴えた。将来のゼロはいいが今はだめだという議論に対し、「早く方針を出した方が企業も国民もゼロに向かって準備もできる、努力もできる、研究もできる」と

▼首相時代はきれいで安いエネルギーだと信じていたが、東日本大震災で疑問を抱いたという。確かに直後の11年5月には、原発の安全性を信じたのは「過ち」だったと語っている。確信を深めたのは、この8月のフィンランド視察だったようだ

▼「オンカロ」という施設を見た。原発ゴミの高レベル放射性廃棄物を地下に埋めて最終処分する場だ。「トイレなきマンション」にトイレができるか、世界初の試みである。しかし、ここに埋めても放射能がほぼ消えるまで10万年かかる

▼施設がそれだけの長期間もつのか。そもそも数万年後に人類はどうなっているのか。今と同じ言葉や文字を使っている保証はなにもない。彼らに危険物だということをどう伝えるのか。ほとんどSFの世界の話である。小泉氏は考え込んだだろう

▼講演では経済界の原発推進論に反論した。「ゼロは無責任というが、処分場のあてもないのに進める方がよほど無責任だ」。筋が通っている。正気に返るべきなのだ。
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